#3.攝津さんの言葉
2024年9月26日K CRAFTWORK JAPAN「MINASE Autumn FAIR 2024」 10/18~11/24
2024年10月16日#3.攝津さんの言葉
2024年9月26日K CRAFTWORK JAPAN「MINASE Autumn FAIR 2024」 10/18~11/24
2024年10月16日#4.がんばれ、能登。がんばれ、箱瀬さん
2024年1月1日夕方、能登の町々を大地震が襲いました。皆さんが懸命に復興に取り組まれている中、9月21日、被災地は記録的な豪雨による災害に再び見舞われました。私たちにできることはわずかですが、MINASE探訪の記事を通じて国内外の人に向けてメッセージを発信することが何かの力になればと考え、原稿を書くことにしました。
MINASEでは以前より能登の輪島の蒔絵師、箱瀬淳一さんとコラボレーションしたURUSHIシリーズ「貝の宙」を発表しており、漆黒の宇宙のような奥行きを感じさせる文字盤を制作する工房をぜひ一度見学させていただきたいと私自身ずっと思ってきました。元旦、大地震に見舞われ、箱瀬さんの工房は全壊の被害を受けたのですが、復興の意志をもって立ち上がり、ようやく作業を再開しはじめたという話を鈴木社長から聞いていました。そして、9月21日前後にかけて鈴木社長が箱瀬さんの工房を訪れるという話を聞いていた矢先、豪雨が能登を襲ったのです。
鈴木社長によると、幸いにも箱瀬さんの工房は大雨の影響は少なかったそうです。しかし、町全体が苦境に立たされています。「箱瀬さんにとってベストなタイミングで再びコラボレーションを実現したい」と鈴木社長は言います。MINASEから復興を告げる新しいモデルが発表されるのを心待ちにするとともに、輪島塗という日本の伝統文化を支えていくために、一人ひとりが協力できることを考えていくべきだと思います。
がんばれ、能登、がんばれ、箱瀬さん。日本が世界に誇る伝統の技を次代つなげていってください。
ファクトリーライターのK.カワカミ氏による、こだわり発見レポート「ミナセ探訪」。
時計業界を熟知した鋭い視点から、ミナセの価値に迫ります。
ライター:K.カワカミ
ファクトリー探検ライターとして、国内外のモノづくりを取材。時計、電気製品、靴、ファッション、建築、食品、菓子、伝統工藝など、こだわりの作り手のもとを訪れる。